オオムラサキの森

[2017年3月15日]

オオムラサキの森

◎国蝶オオムラサキが飛び交う森

 『オオムラサキの森』は、もとからある雑木林をいかして整備された森です。このため、昔ながらのたくさんの生きものたちが暮らしています。国蝶オオムラサキもそのひとつです。森の中にはオオムラサキの集まる場所がいくつかあり、夏になると樹液に群がる虫たちのなかにその姿を見ることが出来ます。
 この森が整備されたのは1986年(昭和61年)、埼玉県により買収・整備され、オオムラサキの保護や森づくりの活動拠点として嵐山町に託されました。森の広さは約1.7ヘクタールで、保全観察林、展示見本林、実験林、観察林の4つの区域に分かれています。さらに、森内にある『オオムラサキの森活動センター』も(財)日本宝くじ協会の助成を受けて建築されました。
オオムラサキの森風景

                            オオムラサキの森風景

オオムラサキの森マップ

                            オオムラサキの森マップ

◎オオムラサキの森活動センター

オオムラサキの森活動センター

 オオムラサキの森活動センターは、オオムラサキの森やその周辺の自然保護地で活動するボランティア団体の活動拠点として、嵐山町が管理・運営している施設です。施設には管理に必要な道具類を整備しているほかに、観察に必要な器具や標本等の資料を保管する機能も備えています。また、一般来館者向けの展示も行っており、オオムラサキなど森の周辺に見られる蝶や、その他のいきものが写真・標本等で紹介され、各種図鑑や図書資料もあり、森に訪れる方が利用、見学できるようになっています。来館者自身が撮影された蝶の写真なども展示され、季節によっては蝶の幼虫やメダカ等の生態展示も行っています。

オオムラサキの森活動センター
オオムラサキの森活動センター

       オオムラサキの森活動センター

4月~11月中旬は月曜日以外開館(月曜日が祝日の場合は翌日が休館)

11月中旬~3月は土曜日、日曜日のみ開館

開館時間: 8時30分~午後5時

連絡先:62-8485

◎オオムラサキの森づくり

いつまでも、オオムラサキと共に

 嵐山町の人々が保護活動をはじめたのは1982年(昭和57年)頃のことです。地元の蝶愛好家が中心になり、学校や役場の人たちと協力してボランティアによる活動を続けてきました。「嵐山町にはオオムラサキのすむ森がある、そしていつまでもオオムラサキの飛ぶ姿を見たい」という願いのもと、ただ単にオオムラサキを増やすのではなく、オオムラサキをとりまく雑木林や町の自然全体を残してゆこうという考えで活動を行っています。
町立小学校の越冬幼虫調査で解説するボランティア

                   町立小学校の越冬幼虫調査で解説するボランティア

落ち葉についた幼虫を探す児童

                         落ち葉についた幼虫を探す児童

◎嵐山町のオオムラサキの森づくり・里地里山保全活動年表

活動年月

活動内容

昭和56年

   57年

   58年

   59年

   60年

   

   

   

   61年

   

 

  

   62年

   63年

   

   

   

  

 

      

平成 1年

   

 

  

 

 

  

   2年

   4年

   

   

   

   6年

   7年

   

   

   

   

   8年

    

    

   

   

   10年

   11年

   12年

   13年

   14年

   15年

   16年

   17年

   

   

   

   18年

   

   

   

   

   

   

   19年

   20年

   

 

   

   21年

   

   

   

   

   

   

   22年

   

   

   

   25年

「ふれあいの里嵐山県民休養地」基本計画を埼玉県が決定

嵐山町県民休養地推進委員会を設置。オオムラサキの生息環境保全調査を実施

オオムラサキの保全方針を決定(森の整備地区、役割分担等)

菅谷小学校PTAが富士フィルムグリーンファンドから活動助成金を受ける

県が菅谷小学校に、PTAが鎌形小学校にオオムラサキの飼育舎を整備

町民有志により「育てる会」が発足、自然観察会等を開始

菅谷小学校PTAがオオムラサキの森づくり基本計画を策定

「オオムラサキの森づくり協議会」を設立、住民・県・町による推進体制を確立

町内の保全活動を題材にしたドキュメンタリー映画「蝶が飛ぶ・森」が完成

埼玉県により「オオムラサキの森」環境整備を実施(約1.7ha)

国連環境特別委員会東京会合シンポジウムで育てる会の会員が森づくりの事例を発表

埼玉県が(財)日本宝くじ協会の助成を受け、オオムラサキの森活動センターの整備を実施

オオムラサキの森に関する管理覚書を県と町で締結

活動センターと菅谷小飼育舎を県が町に譲渡、共用開始

オオムラサキの森が環境庁により「ふるさといきものの里」に選定

嵐山町蝶の里推進委員会を設置、蝶の里公園基本計画を決定

蝶の里公園基本構想策定調査を実施、地元事前説明会開催等

「オオムラサキのシンポジウム」開催(会場:NWEC)

オオムラサキの森に隣接して嵐山町が「蝶の里公園」を整備(約3.6ha)

「嵐山モウモウ緑の少年団」設立

有志により槻川の武蔵嵐山渓谷について、活用計画を提案

蝶の里公園に隣接して埼玉県が「ホタルの里」を整備(約0.6ha)

県・町による「さいたま緑のトラスト保全第3号地」の発表

森づくり協議会を解散、「自然の会・オオムラサキ」として再出発

武蔵嵐山渓谷周辺樹林地基本計画懇談会の設立

県がトラスト地の用地を取得(約9.7ha)

町がトラスト地の用地を取得(約3.8ha)

「生き物シンポジウム」開催(会場:嵐山町役場ほか)

日本林学会関東支部大会(会場:NWEC)に関係団体が参加

トラスト協会嵐山支部が設立、トラスト3号地にて活動開始

将軍沢地区で事業者により違法伐採された山林について、自然保護を目的に町が競売で取得(約2.9ha)

千手堂小千代山と廣野地区の雑木林を町が土地所有者から無償で借受け、町民ボランティアと共に里山環境の再生に取り組む

将軍沢の伐採跡地に町民が広葉樹の苗木を植栽

大妻嵐山中学校がオオムラサキ幼虫調査に参加

自然の会・オオムラサキが自然環境功労者環境大臣表彰を受ける

「NPO法人 自然の会・オオムラサキ」設立

嵐山町里地里山づくり懇談会を設立、里山利用について町へ提言

千手堂小千代山の公有地化について、住民等から町へ要望

嵐山町里地里山づくり推進委員会を設置、条例制定に向けて検討

「嵐山町里地里山づくり条例」を施行

千手堂小千代山を公有地化(約3.7ha、国庫補助事業)

小千代山を町条例により保全地域に指定(約3.7ha)

廣野地区の山林について、町条例により活動地域に指定(約1500平方メートル)

小千代山を都市計画法の「特別緑地保全地区」に指定

第4回全国チョウ類保全シンポジウム(オオムラサキ)の開催

広野2区の金皿山里山を公有地化(約1.7ha、国庫補助事業)

同地を町条例により保全地域に指定、施設整備(国庫補助事業)

嵐山モウモウ緑の少年団が埼玉県緑の少年団事例発表大会で優秀賞を受賞

選考委員会で全国緑の少年団発表大会の埼玉県代表に選ばれる

全国に先がけて!!

 嵐山町の保護活動は全国的にも早い時期から行われてきたため、行政と住民の協働による手本として、全国各地や韓国・台湾からも視察に訪れています。嵐山町が一貫して取り組む「増やすのではなく、保つ」ための地道な活動は、生態系を重視する自然保護の手法として各方面より好評価を得ています。

◎雑木林の管理・自然観察等

 『オオムラサキの森』では、雑木林の維持・管理のために必要な下草刈り・伐採による萌芽更新・落ち葉かきなどの活動を行っています。町が管理するほかに、『NPO自然の会・オオムラサキ』や『嵐山モウモウ緑の少年団』、『育てる会』といったボランティア団体の協力により、自然とふれあい、さまざまな体験を通して雑木林の管理がすすめられています。こうした管理活動により、常にオオムラサキや雑木林の生き物たちが生息しやすい環境を整え、その結果としてたくさんの種類の生き物がこの森で生息することができるのです。
 また、ボランティアが中心となって夏の自然観察会や冬の越冬幼虫調査による発生状況の確認などをも行っています。越冬幼虫調査については、あくまで保護のためにおこなっているものなので、一般への情報公開はしていません。
夏のオオムラサキ観察会のようす

                         夏のオオムラサキ観察会のようす

樹液を吸うオオムラサキ

                            樹液を吸うオオムラサキ

お問い合わせ

埼玉県 嵐山町役場環境農政課みどり環境担当

電話: 0493-62-0719 ファクス: 0493-62-0711