国指定史跡 杉山城跡
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杉山城跡とは
市野川を挟んで「鎌倉街道」を見下ろす山の頂に杉山城跡はあります。
戦国時代の山城で、約14万平方メートルという狭い範囲の中で、高低差を利用しながらおよそ10の郭を配置した縄張りです。本郭を中心に3方向へ郭を広げていきますが、塁線には折歪(おりひずみ)とよばれる敵方に対して見通しを悪くするための屈曲を多用し、虎口(郭の出入口)にはほぼ例外なく進入方向の側面から矢を射掛ける横矢が仕掛けられる等の防御施設が各所に見られます。
こうした高度な築城技術が高く評価され、「築城の教科書」「戦国期城郭の最高傑作のひとつ」といわれています。
その一方で、城主や築城年代については不明な点が多かった城跡でもあります。しかし、平成14年からの発掘調査によって戦国時代の中頃、関東管領山内上杉氏と同族の扇谷上杉氏による関東一帯を巻き込んだ抗争の時期に築城された城で、短期間で廃城となったことがわかってきました。また、文献史学からは古河公方の『足利高基書状写』により、1520年頃の「杉山の陣」の時代の城とされています。
平成20年には比企城館跡群として国指定史跡に指定され、研究者やお城好き、歴史ファンの方々が県外からも訪れる隠れた観光スポットとなっています。
「続日本100名城」 平成29年4月6日選定
上空から見た杉山城跡
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